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Austin Oaksのオフィスに家具が入り始めた

デイヴにとっては自分の会社を一から始めるのは大企業で働くのと別の種類のストレスがあったようだ。とにかく、ちまちまと小さい問題をクリアしていかなければならないのだ。

オフィスを決めて、IKEAの家具を注文して配達してもらうことにしたのだが、話はそう簡単ではないことがわかった。

  • 引っ越しや、家具の配達は週末か、午後5時以降に限る。これは既に入っているテナントに迷惑がかからないようにするためで全く文句はない

  • 引っ越しや配達の業者の保険証書が必要だった。誰でも勝手にビルに入れるわけにはいかないので、身元を保証できる証書が必要なのだ。IKEAで注文した後、彼らが契約している運送業者にコンタクトをする必要があった。直ぐにはおくってもらえなかった

  • 一週間くらいかけてやっと書類も揃い昨日の夜、配達を待っていた。元気な感じのよいお兄ちゃんが二人きて、テーブル、椅子、棚などを運び込んで、「これで終わり」と言った。

  • 「待って、机がないじゃない」。机といっても、実はパインの少人数用のダイニングテーブルを使うようにして、14台オーダーした。電話で「10台しかない」と言われていたので、少なくとも、その分は用意してくれたと軽く考えていた。お兄ちゃんたちは「なんにもないんだって。積み込まれていなかったよ」と答えた。

  • 即刻、社長が頭から湯気を立てて長~いEメールをIKEAの担当者とストアマネジャーに書いた。お金をチャージしておきながら、私たちが指摘するまで何も言って来ないのは最低のサービスではないか。21日、月曜日にインターンたちが出社するまでに、何とかワークテーブルを用意しなくてはならない。この一両日中に解決できないのであれば、スウェーデンの本社に文句を言うと。Eメールからも湯気が立ち上がっていたのではないか。お兄ちゃんたちにはちゃんとビール代のチップをはずんだけれど。
大企業ではオフィスを新たに開くとしたら、その専門の係りの人が、候補を探し出してくれるので、「じゃ、それにしましょうか。何日に、何人の職員が働けるようにしてください」で済んだ。特に、景気のいい時の東京での経験が忘れられない。

結局、Round RockのIKEAのしかるべき担当者が、今朝、「全く同じものではないけれども、何とか数を揃えましたので、今夜届けます」と電話をしてきた。


「プリンターなどの事務用品が配達されるかもしれない」と言って、デイヴは空っぽのオフィスに朝からでかけて行った。私は午前中、家で仕事をして、ランチをオフィスに届けて、プラスティックのテーブルと、ものすごい色の椅子でピクニックのように食べた。



会議室に置くテープルを組み立てている
マイクロ企業の社長はこんなことも自分でしなくてはならない、トホホ


夜、8時過ぎに昨日のお兄ちゃんが二人、14台のワークテーブルを配達してくれた。安心して、疲れて、「ビールが必要だ!」と近所のBB Rover'sに二日続けて行った。
そこでビールを飲む人たちは、私たちと違ってゆったりしている

ビールが運ばれてきて安心する社長





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