小さな会社を経営する上で、人を雇うのは大きなコミットメントだ。インターンの働きぶりを見なら、つくづくと感じる。社長のデイヴと副社長の私はそれを今勉強している。 エコノミストや政治家は雇用を大きな問題として扱ってお仕事をしているのだが、実際、雇う立場になると話は簡単だ。そのコミットメントとリスクが大き過ぎれば、結局はオフショア化と契約社員化をするしかないのだな、ということが分かる。極端な話、自分の頭とラップトップ一つあれば、ビジネス(お金儲け)など、平気の平左という人がいても不思議でないことも分かるし、それも現在は可能だ。 しかし、そういうやり方をする人ばかりになると、社会全体にとっては困る。 私などは、人を雇うプロセスは金魚すくいと同じで、最終的にはギャンブルとそう違わないのではないかと思っている。 Asatte Press Vice President's idea of recruitment 第一段階は候補のプール(レジュメ)を見て、良く働きそうかを想像して、候補をピックアップする。実際に会って、インタビューしてみると、レジュメほどでもなくて失望したり、逆に、レジュメでは見ることができなかった人柄の良さが分かって、「何か仕事をこの人のために作ってあげたい」と思ってしまったりもする。決めた後に、「えっ、そんなこと、レジュメでも、インタビューでも分からなかった」という事も出てくる。 大きな会社では、このような「知らなかったこと」も、飲み込む余地はあるのだろうけれど、小さな会社ではそうはいかない。 実際に、プロジェクトを与えて、指示をすると、 自分なりに考えて、その指示以上のことを提案したりする。若いインターンでもこういう人はいる。 運動選手や、アーティストなども同じだが、コーチや先生に、 「次にこうやれ、ここを変えてみたらどうか」と言われても、自分のやり方が正しいと従わずに、かと言って、そのやり方も中途半端だったりする。そういう人が伸びずに、また、疎まれてるのも仕方がない。アメリカの中学や高校スポーツでは、コーチがよく、coach able という言い方をする。天賦のタレントがなくても、コーチの言いつけに従って努力して伸びていく資質だ。 インターンシップの場合には、雇う側、雇われる側、双方が「経験することが大
Texas Hirame at Asatte Press Inc, Austin,Texas