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5月, 2013の投稿を表示しています

母さんが稼ぎ頭という家庭がアメリカで増えている。Pew Research Center

Pew Research Center は、アメリカの子供のいる4家族のうち1家族は母親が稼ぎ頭(たった一人で、或いは夫よりも稼ぎが上)として、 Breadwinner Moms という題の調査結果を発表した。 この調査でなるほど納得したのは、結婚しているカップルのうち、高い教育を受けている母さんの率が上がり、父さんより稼ぎが多い母さんの率も上がっている(1960年と2011年の比較)というところだ。 現在の大学の性別比較では60%女子、40%男子と言われている。Breadwinner Momsのデータによれば61%の家庭で妻の教育は夫のそれと同等で、妻の教育程度の方が夫より上の率も1960年と比較して7%から23%に増えたそうだ。 今のアメリカの教育システムは女子学生向きにできていると思う。Pre-Kから大学まで3人の子供が通過した体験、それに55歳で若者と一緒に学部生をして、学生と親の両方の目で高等教育環境を観察しそう感じた。ゴールをはっきり設定できる男子学生の成績や研究成果はもしかしたら女子学生のそれよりも高いかもしれない。けれども、前頭葉の発達が遅くて、本能的な古い皮質に制御されている平均的な男子学生は、マルチタスクや予測能力、交渉能力が要求される大学の学業ペースについていくことが難しい。これは知能や就職してからの成功度とは別問題だ。 コンピューターサイエンスの学位を取るために、美術史に出てくる画家や作品の名前を覚えるのに四苦八苦している穴居人を身近に見ている。CSでも芸術や哲学の単位を取らないと学位がもらえないようにコースが編成されているからだ、誰が考えたか知らないが。そういうものにこらえられない学生起業家(スーパースマートな)はさっさと中退してしまうのだろう。 現代の産業構造は大きい筋肉が有利だったり、一つのことに没頭して結果をだすような職種が減って、あれこれ、人とコンタクトを取りながら、相談しながら(交渉しながら)、人の気持ちを探りながらやるようなサービス産業、お金を数える産業、医療産業に取って代わられた。無愛想な「黙ってメシ」の穴居人には、たいそう分が悪い。また、黙って同じことを繰り返してやる仕事も穴居人には向かない。産業がマルチタスクの得意な母さん向きになってきて、その結果、稼ぎ頭が母さんという家庭が増えているだけの話かもしれな

US Naval Academyに見る具体的なリーダー養成プロセス

末っ子がUS Naval Academyを先週の金曜日、24日に卒業しました。 Commissioning Weekと呼ばれる一週間は学長主催のガーデンパーティーや親が主催するパーティー、それに学校側が企画する沢山のイベントがありました。 この種のパーティーに出席して、いつも感心するのは20歳をちょっと超えたばかりの若者たちが清々しく、しかも堂々と相手の年齢や性別を問わず会話を始め、また、ごく自然に会話に加わることができる事です。友達や知り合いを見つけると、 「誰それを紹介します」と言って、仲間だけではなく、親や兄弟も含めて紹介し合い、庭や部屋の隅っこに潜んで誰かが向こうから話しかけてくれるのを待つ事をしません。 生まれつき外交的だからできる、或いは育った環境がそうなるようにできている、と思われるかもしれません。確かに恵まれた環境に育った人もいますが、高校を卒業して志願兵となり、抜擢されてアカデミーに送られてきた貧しい家庭で育った人もいます。そういう人であっても、4年の歳月を部下を統率する者として教育されると学業とは異なった資質を訓練されることになります。 息子はPlebeと呼ばれる新入生の時に、「何故、上級生や学校が、いちいち細かなこと(彼らにとっては馬鹿馬鹿しいとも思えること)を要求するのか」と腑に落ちないようでしたが、私には,その目的がわかるのです。例えば、入学早々、 バックパックを肩に引っ掛けて歩くことをしない。手で持つように。 歩きながらケイタイを使わないように(入学早々はケイタイ所有が許されない)。 食事の際に、新聞に出ていた社会の出来事を5つ皆の前で説明しなさい。 と言うような、他にも数えきれない沢山の決まりを押し付けられました。口応えは許されませんし、どんなに頑張っても無理なことも終わらせるように命令されました。先輩は四六時中、新入生を見張っていて、怒鳴るために存在しているような感じです。 姿の美しくないことをしない、どういう席に出ても人と臆せずにやり取りをする、理不尽な事はいつでも、どこでも起き得る、それに対して頭を使い、最大限の努力をしなさいということを教えているのだと思います。いちいち、理由は説明しません。少ない例ですが、1万時間、石の上にも3年、こうした事を積み重ねると体が自然に動くようになって、槍

スーパーターボ断捨離。テキサスで家具の処分をする

2月に ターボ断舎離 と銘打ってガレージセールをした。が、家が売れて今まで4部屋+書斎に収めてあったモノを、2部屋のアパートに移ることになると、断舎離はターボでは間に合わず、その上にスーパーを付ける必要があった。 話は変わるが、モノにこだわるのは男の人のほうが強い気がする。ずっと逆だと思っていた。私は、夫が「思い出」と称してレシートから、ラベルから何でもかんでも書類パウチに入れて、箱に入れて、貸し倉庫に保管しておくのが気に入らない。過去の不必要なモノを捨ててからじゃないと、溜まるばかりで身動きが取れないじゃないかと詰め寄る度に彼の頬がひきつる。 二人の女友達もご主人たちの溜め込むばかりで片付けない行動様式に頭を痛めていた。一人は「若い時から集めていたスタートレックのビデオ(DVDじゃなくて)と、サイエンス何とかという雑誌。「見たり、読んだりするならともかく、ただ、置いておくだけなの」と説明する。 別の友達は、彼の亡くなったお母さんのモノを片付けることが許されないだけじゃなくて、集めまくったTシャツが詰まった箱の山をどうすることもできない。だから一部屋がまるまる無駄なスペースになっている、とひそひそ声で話す。 私たちから家を買ったカップルも同じようで、ご主人が一人で来た時には、 「この机も、本棚もテーブルも欲しい」と言った。それは、私たちが 「アパートに置くスペースはないと思うから、何でも好きな家具は残して行きます」と言ったからだ。 ところが、、、 彼の奥さんが現れて、その事を聞くと、 ”No,,, No,,,No,,," と首を振りながら、Noを5,6回繰り返して、ご主人に向かって中国語で何かをまくしたてた。 「私たちの今の家に家具が溢れていて、それで大きな家を買うことにしたの。だから、あなたたちから家具を引き取ることはできない」と説明した。結局、彼が折れて、私たちは急遽、処分方法を探ることになった。 これだけの家具と電化製品を処理する必要があった。今時は何でも引き取るGoodwillやSalvation Armyも、マットレスは引き取らず、売れないような家具には引き取りを躊躇する。 儲けを折半するFurniture Consignmentも見積もりに来た人が、アンティックのクローゼットと、箪笥は売ってみたいけ

本を捨てて、iPadだけにしてしまいたい。

減らない本が憎たらしい。2月の断捨離で大量の本を処分して、家を売る準備をしたが、それでも、どうしても手放せない本を本棚に残したまま”For Sale"に踏み切った。不動産やさんは、これにNGを出したけれども、「もう、疲れた、少しくらいはいいでしょっ」と開き直った。 一人だけ、やっと買い手がついて、その人のローンがOKになるところまで来たので、数日前にアパートを決めた。とても環境は良いけれども、7月20日までは、1寝室、1書斎、リビング、キッチンのぎちぎちのスペースに暮らさなくてはならない。その後には、書斎の代わりに大きな寝室と広いリビング、それに例外的に大きなバルコニーのあるユニットに移れるので、嬉しい。 移るまでの2ヶ月間は、大方のモノや家具を取り敢えずアパートの敷地内に借りたガレージに押し込んで、暮らすのに必要なモノだけを部屋に運び込むつもりだ。 4種類のラベル ソフト開発と段取りの王者、デイヴは引越しにあたって様々なモノを4種類に分けて貼り付けた。 1 売る、寄付(リサイクル)、或いは捨てる 2 借りたガレージに運び入れる 3 アパートに運び込む 4 家にそのまま残す(買い手が欲しがった家具を残すことにした) ラベルを貼り付けられたモノ 残していく本棚 この本棚を空っぽにするにはダンボールの箱が20個くらい必要だった。そして、一番上の茶色い本棚には、まだ沢山の本が残っている。 ガレージに運び込まれる予定の箱 箱に詰めても詰めても減らない本が憎たらしくなってきて、一体、何でこんなに紙の束を溜め込んだのか、と過去の自分たちの行動に腹が立ってきた。この紙に書かれた情報を処理するのに沢山の時間を費やした(楽しみでもあった)。それをすることによって失ったことがあったのではないか、とも思えてきた。 これらを引きずって、次の場所、次のライフステージに移ろうとしているのか。いっそ、これ等をiPad一個につめこめたらいいだろうに、とも思えた。 古代エジプトのアレキサンドリアにあった図書館が燃え落ちてしまっても、大方の人間の生活には響かなかっただろう。話によれば、本を燃やして暖を取った人間がいたとも聞く。私たちが持っているほんのちょびっとの本が消えてたとしても、何事もなかったかのように日々は続いていく

インターンシップ打ち上げパーティーのビデオを撮ったので、MS Movie Makerを使ってみた

月曜日にやったインターンシップ打ち上げパーティーの写真を撮った後、デジカメについているビデオを使ってみた。予定外だったのだが、ゲームデザインを担当しているアレックスとタイが考えたゲームをプロトタイプ化して実験的に皆にやってもらったら、結構エキサイトしてきたので、急いでビデオをスタートさせたのだった。アレックスは傍でゲームの成り行きを観察していた。 ビデオの出来栄えについては、あまり期待していなかったけれど、おもしろいシーンがあったので、編集することにした。 PCに無料でついてきたMS Movie Makerを使って編集したのち、YouTubeにアップ。O'Babaにも簡単にできるものでした。 それにしても、片手に収まってしまうような小型デジカメでビデオが撮れるとは、、、(年を感じる)。一昔前は、オトーサン方が重いカムコーダーを両手で持ち上げて、肩に乗せて、洟を垂らしているような(昨今、そんな子供は存在しないか)我が子を映していましたよね。

Generation Y のための本 "The Defining Decade"

職無し、金無し、家無し、彼女無し(彼氏無し)のナイナイづくしの若者に、何故、10代、30代、ではなくて、20代が「決めの時」なのかを実例をあげながら説明している。そして、その時期を逃すなと。 筆者自身も、大学卒業直後は、この「今すぐに人生の方向を決めなくたっていいさ」グループのライフスタイルに近かった。が、一念発起して、大学院と博士課程で心理療法を収めた後、若者を対象に心理療法を施している。本で紹介されている例からすると、療法というよりは大人の仲間入りを拒む若者のライフコーチグをしているように思える。もちろん、何故、先に進まないかを探るときには専門の心理学の知識が必要なのだろう。実は彼女がこの本で訴えかけたい若者は、社会のどん底にいる、ナイナイづくしの若者ではなくて、  - 大学は卒業した。だが、一時的でしかない仕事をしていて、停滞している  - 人生は長い。今のうちに(20代)悠々、快適人生を楽しんでおこう。企業戦士に取り込まれたり、結婚などは30歳になってからだと先送りをぼんやりと決めている  - 職無しではないが、一時的、あるいは先の見えないサービス業にいる  - 彼女、彼氏と言える様な安定したパートナーを持たずに、一時的な性関係だけを求めて次から次に相手を変えていく  - 拘束されずに自由でいるつもりでも決してゆとりのある気分ではなく、現状に満足していない この状態から抜け出すちょっとした、ヒントというか、きっかけになるかもしれない実際例を紹介している。バーテンダーをしていた女性が、ロースクールに入るために、どういうステップを踏んだのか。離婚をした親の間を小さい頃から行き来していたために放せなくなったバックパックはどういう意味があるのか。そのわだかまりを解いた上で、先に進んでいく青年の例など、渦中にいる若者が読むと自分と重ねることができるのではないだろうか。 この本を親が買ってきて「いい事が書いてあるぞ。20代がどんなに大切かって、これを読めばわかるぞ」などと、差し出したら「うるせーなー」と嫌がられるのが関の山だろう。なぜなら、そのような状況にいる本人たちにも、それは重々わかっていて、もがいているのだろうから。

2013 Spring Internship Wrap up Party

1月から始まったインターンシップも今週で終わり。月曜日の午後、ワインを飲みながら、ミーティング&ゲームデザイン・ディスカッション、そしてWrap up partyを開いた。 アンドリューはアマゾンに就職が決まり、オースティンは夏のインターンシップが地元の有力なナショナルインスルメンツに決まった。12月に卒業すると同時に正式オファーが期待できそうだと言う。一緒に抱き合って喜んだ。 先週から、夏のインターンシップ申し込み者のインタビューを始めました。