九州のある私立高校は、ネット依存症を心配してか、スマホ使用(PCも?)を禁止していると友達から聞いた。 同じ頃、オースティンの友達から小学校5年生の息子さんがパイソンを使ってプログラミングをしていると聞いた。ロボテックにも大いに興味を示して、キャンプに参加もしたと言う。 「生まれた時から、スマホやタブレット、コンピューターに囲まれているので、理数系/文系なんて区切りはなくて、プログラミングは言語の一つという感じ。全く違和感がないみたい。子供の学校は、宿題からプレゼンからネットで、中学生は全員ラップトップで授業を受けている」 とのこと。それが良いのか、どうかは別問題である。 大好きな野球と並行しての活動。息子さんにとっては当たり前の生活の一部で、夢中になってプログラミングをしていたとしても、それはネット依存とは別種のものだろう。こういう柔らかい頭の子供を相手にする先生も正直、大変だと思うが、このような子たちが次世代のテックビジネスの競争者となる。 どうも、日本のその学校のスマホ使用禁止はラインやSMNに時間を費やし過ぎるのと、いじめが理由らしい。危ないから一斉に止めさせるのは普通の人の欲望をモラルでコントロールしようとした禁酒法に似ている。大人はネット使用禁止で余った時間を読書や語学学習などに充てて欲しいと希望しているかもしれないが、その通りになったら、それも怖い。若者は基本、年寄り世代に刃向かって倒していく様にできている。 「マジやめたい」 と本人たちは思っていないはずだ。が、まともな子は成熟していくにつれて 「マジ、他の面白いことを探そう。つまんないチャットしてても仕方ないし」 と考えるに違いないし、石頭の大人と違って情報と上手に付き合って、新しいものを生み出していくに違いない。
Texas Hirame at Asatte Press Inc, Austin,Texas