日本の中学校に行けば、誰もが、where, did, you, readという各々の単語をごく初期の頃に習う。だから、 Where did you read? と英語を話す人に聞かれたら、そんな簡単な文、お茶の子さいさい、「どこで読みましたか」と理解して、その答えを探すと思う。しかし、何か変な落ちつかない文だ。読んだ場所を訊いているにしても、「何」を読んだのか、その部分が抜けている。これをドイツにいる娘にテストされた。 「主にイギリスでだけど、"Where did you read?"って人が言ったら何を訊いているのか分かる?」と。 はっきりとした目的語がない文だから、「前後関係がはっきりしないとね、、、」と言ったら、 「"I read history at Oxford"とか、"I read English at King's College"というような答えが来るの」と彼女は答えた。 「へー、そうなんだ、聞いた事がない。知らなかった」 「つまり、read=study at universityっていうことで、どこの大学に行ったかを聞いているのよ」と言って、彼女のイギリス人の知り合いの話を少しした。あまり愉快なできごとではなかったらしい。 サーチしてみたら、幾つか出て来たものの、余り多くはなく、オックスフォードとケンブリッジのカレッジに関係するものばかりだった。圧倒的に、歴史、英語、古典、法律についてだった。アメリカでは、法律を除くと、就職に困る分野ばかり。これらは読む学問みたいなものだからread=studyで納得しやすいが、物理、建築、コンピューターサイエンス、医学などはどうなのだろう。何を専攻しようが、教材を読まずに勉強はできないのだから、readでよいのだろうか。そういう疑問が湧いて来たので、辞書を調べてみたら、 Oxford Dictionaryでは http://www.oxforddictionaries.com/us/definition/american_english/read?q=read chiefly British study (an academic subject) at a university: I’m reading