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3月, 2018の投稿を表示しています

SXSWに展示していたハイテックではない、ソーシャル・イノーベション会社。Social Imprints

2018年のテック系カンファレンス・フェスティバルSXSWのトレードショーは14日の昨日幕を閉じた。1日だけのチケットを入手して出かけてみたが、数多くのブースから面白いものを探し出すのは至難の技だ。こうなると、やはりキューレーターが、ここと、あそこに行って、このパネルディスカッションに行きなさい、という情報に頼りたくなるだろう。 日本のセクションの中でiSpaceは規模とビッグドリームを描けることにワクワクした。その他、各国のブースや企業が様々出ていた中で、Tシャツやポスターを印刷している言わばローテック企業 Social Imprintsは何だろうと?と思った。そこにいた格子のフランネルに長い顎髭のおじさんと話してみたら、この会社は社会にとって有用なソーシャル・イノベーション会社と分かった。 過去に間違いを起こして刑務所に入っていた人や麻薬問題があった人、除隊軍人などは仕事を探すのが至難の技だ。そういう人たちに法で決められた最低賃金より上の時給$18を払い、彼らがスキルを学んで上に登って進んでいけるようにする会社だと説明した。 「それは素晴らしい。それであなたの会社はNon-profit (非営利)ですかと、古着を売っているNon-profit 大企業Goodwillを思い浮かべながら聞いてみたら、キッパリとNOと言った。「たくさんの企業が協賛してくれて商品を買ってくれます」と続けた。サンフランシスコ界隈の金持ちテック企業がTシャツや、ポスター、水筒などの販促物を値段を叩かずに買ってくれれば会社として、そのミッションを掲げつつ商売が成り立つのだろう。 職場を想像しても寄付された古着や中古家財を選り分ける作業より、新しい商品を作ったり、販売に出かける方が、やる気が出そうだ。技術や使い方のイノベーションを起こした訳ではないけれど、社会的問題を「地域ぐるみ」で解決していくのはソーシャル・イノベーターとも呼べる。SXSWに大きなブースを出している意味が分かった。