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コネ、学歴、ピンポイント証書社会のアメリカ

若い友達を話していたら、彼女はヘルスケアの道に進もうと準備をしていた。 「いいと思うわ、これからフィジカルセラピーを必要とする人が多くなるだろうから」と言ったが、話を聞いて驚いた。そのためのコースに入って(医科大学ではない)授業を受けるために、インターンを何時間かする必要があるのだとういう。学校に入ってからインターンをするのが普通ではないか。ところが、現在の大学入試プロセスと同じで、「完璧そうに見える人間」として申し込まないと、入学競争スタートラインに立てない。 入学の申し込みはオンラインでやるので、それにぴったり合うようにしないと担当の人間まで到達しないのは職探しと同じだ。就活ソフトが発達して、何のキーワードを入れたら良いのか、そのレジュメの字数、過去何年分の職歴を書くべきか等々、ソーシャルメディアでディベートが盛んだが、結局、 「一緒に仕事をして既に知っている人、友達」というコネが一番効果的だ。この有名会社に入れるのだから優秀に違いない、という判断で有名会社同士が社員の引き抜き合戦をしている一方、スキルはあってもコネが無いためにくすぶっている人も多い。 別の友達と一緒に、インターンシップのために誰にコンタクトしたらいいかを相談した。話しているうちに、適当と思われる知り合いが思い浮かび、コンタクトをしてみようと言うことになった。 昔だったら、看護婦さん(Registered Nurse)のアシスタントのような人が、徐々に新しく導入される医療機器の使い方を製造元に研修に行ったり、OJTで習ったりしたのだろうが、昨今はそれをコミュニティーカレッジや学校で教えて、証書を出している。 機械の製造者は自前で研修をする必要がなく、教育産業にとって、医療関連のコースは人気のある、金になる分野だから、双方が微笑むことができる。別の友達は取り除いた腫瘍が完全に消えたかを確かめるために、5年間MRIで見てもらう必要があるのだそうだ。一回のMRIのために、自費で払う部分が700ドルと言っていた。保険がカバーされた後だ。カバーされる前の一回のMRIの請求額は幾らだったのだろうか。 教育と医療で国の金庫が空っぽになるかもしれない。