Game changer Game changer(ゲームチェンジャー)という言葉があっちこっちの経済誌や本で見られる。ごちごちに固まっちゃった業界に自分のルールを持ち込む人たちだ。23歳の息子も職場の自分の部屋にこれを「合言葉」として掲げている。 多くが既得権という蜘蛛の糸に巻き取られているか、早いもの勝ちで、後発者が入りにくいところに頭脳筋で入って行く人たち。 思えば電話会社はその昔、 Google + Facebook だった。大手電話会社の研究所には優秀な人が集まり、おもしろい事をしていた。5センチくらいもある、電話帳を各家庭に配り、宣伝費を集めて、大変儲けていた。「電話番号をお調べするサービス」にお金を取っていた。そういうものは消えて亡くなった。モバイルとインターネット電話でランドラインは益々やせて行くみたいだ。 タクシー業界もUBERに戦々恐々としている。しかし、あっという間にそのシステムが真似をされているみたいだ。こうなると、ゲームチェンジャーもよほど大きな財布を持っていて、早いもの勝ちのルールを確立して、IPの矛と盾で守らない限りゲームを続けられない。やれやれ,大変だ。今迄そういうものだ、と思い込んでいた所に「新しいルールでゲームをやるからな」と切り込んで、回りも「目からウロコ」と言いながら、そのルールを真似て、「今迄そういうものだ」を楽しんでいた人たちは、新しいプレイヤーに取り残されて行く。 よっぽど体力と闘争ホルモン、野獣スピリッツ、それにあたり前だけど頭脳筋に恵まれていないと、ゲームチェンジャーにはなれないだろう。 シンガポールの地下鉄に乗っていて、沢山の行儀のいい若者がスマホを擦っているのを目にした。シンガポールには罰金が多い。車内で飲み食いするだけで罰金が課せられる。駅の構内には、「ビデオで見張っていますからね」というポスターが貼ってあった。 よく知られた通り、どこに行っても綺麗で気持ちがいい。ちょっとしたコソ泥や、他人の財産を傷つけただけでも ラタンの杖のようなもので打たれる(caning)。と、いうわけで、人々が大人しい(礼儀正しい、親切、友好的とは違う)ように思えた。こういう若者たちの間から、既存のシステムを壊して何か新しいモノやサービスを作り出そうという人が出てくるのだろうか。 息子が小学生の時
Texas Hirame at Asatte Press Inc, Austin,Texas