「真夜中に目が覚めて、いろいろ考え始めたら寝られなくなった。一体、自分がやろうとしていることが上手く行くだろうか、軌道に乗る前に潰れちゃうんじゃないかって、考えたら眠れなくなった」とデイヴが言った。 「私は、半年前くらいには何度もあったわ。今は大丈夫。やるしかないから、迷わずどんどん行く」 デイヴが去年の春に会社を辞めて、何かを始めようとした時に、あれはどうか、これはどうか、とくるくるとアイデアが変わった。半年経っても、はっきりとした方向が見えなかった。毎日二人で話していると、煮詰まって、出口無しという気分になってくる。初めは、その期間を彼のサバティカルと捉えて、一緒に旅行をし、また、何度も見本市や大きな会議に出かけたりもした。が、本来のサバティカルは戻る仕事が保障されている場合の一時的な離職だから、彼の場合は本来のサバティカルではなかった。でも、気分はそうだった。リフレッシュして、再び仕事をしようと決めていた。 暫くすると、二人三脚で一緒にいた小人の私は、はっきりしない、何もしないでいる時間(ビジネスの調査・研究をしている時間)が辛くなってきて、夜中に目が覚めるのだった。 けれども、その時期は過ぎて、今は決めた事を実行に移すには何をしたらいいのかが最重要課題で、ちまちまと心配している時ではない。ビジネスとして成功できるかどうかは問題として、やりたいことがはっきりしたし、フル回転で動いているので、そういう時には私はちっとも怖くはないのだ。 今まで様々なことが起きた。夫が二度目に友達と起業をした時にはクレジットカードをシャッフルして(多分、10枚くらい)、暫くの間、無収入で暮らしていた。その会社が売れなかったら、大きな借金が残っただろうが、何とかなった。また、毎年、鉛筆なめなめ家計簿を見て(本当はExel Spreadsheet)翌年の予算やキャッシュ・フローを検討してきたが、どう考えても三人の子供を大学に送るのに十分な資金がなかった。が、それも何とかなった。不思議なことである。 事は思うように動いて、最終的にはいつもなんとかなる。要はどのくらい、その事を思えるかだ。 野望に満ちた能力のある人たちがアメリカで起業をして成功する。彼らはプランしたプロジェクトを計算しつくして、絶対に「イケル」と分かっているから進めていくのだろうか。おそらく、そうで
Texas Hirame at Asatte Press Inc, Austin,Texas