起業を目指す人の学校、起業家精神を養う講座などがあると聞く。学校に行ってビジネスのやり方は勉強できても、精神を養って自分のモノとするのは、内向的な人が社交術講座を受けて社交のイロハは会得できても、性格そのものを外向的に変えることができないのと同じくらい難しいのではないだろうか。基本的に失敗(金銭的損失)を屁とも思わず続けられる性格でないと身が持たないと思う。 私たちは退職金を取り崩して会社を始めたのだが、そうそう計算通りに行かず、売れる筈の作ったモノが売れなかった。そして、次から次に試したものも経験としては有意義だったけれども、お金に結びつかず、3年目くらいから余裕が無くなってきた。特にこの私が。 「誰か知り合いで頼める人はいないの? ネットワークはどうなっているの?」と、黙々と本を書いているデイヴを私は挑発した。 様々な失敗、判断ミスを絶対ミスだとは思わず、その度に、 「勉強になった」 と言うデイヴにいらついた事もある。 新たな土地で人生をリセットをする為にヨーロッパから移住して来た民族のDNAがそうさせるのか、人一倍自信を持っているみたいだ。時々恐ろしくKYになって損をするが、それも私にチクチクと指摘されるまで分からない。私たちの場合は人のお金を使わなかった(この先はあるかもしれない)けれども、人から預かったお金を失う事を恐れて反省ばかりする人はファンディングを受けて起業するのは止した方がいいと思う。 日本人は「他人に迷惑をかけない」を小さい時から骨の髄までたたき込まれていて、目上の人、権威に従う事も是とされている。また、例え小さな事でも、自分がやり遂げたことを振り返って「よくやった」と自分を励まし続けるより、「何でダメだったんだろう、何が悪かったのかな」と上手く行かなかった部分を静かに反省するよう長い間、仕込まれてきた。これは日本人の強さである改善を行うにあたって必要な資質であり、刷り込まれたDNAだ。が、これは既に確立されたシステムや工業製品を扱うには正しい態度かもしれないが、初期の何がなんだか分からない、霧の中をもがいている時には適当な資質ではないと思う。自分を鞭打って自分の能力を疑っても誰も助けてくれない。 日本人である私は左の三毛ほど反省しないが、 「やっぱ、あの時にはこうした方が良かった、、、イジイジ」としてしまう事が
Texas Hirame at Asatte Press Inc, Austin,Texas